放課後3事業“スタッフ力”アップ研修[3]

11月から始まった放課後3事業研修も、12月6日に最終回を迎えました。
最後のテーマは「チーム力」。誰もが1度は耳にしたことがある『1+1が3にも4にもなる』という言葉。この言葉を実現するために、メンバーとして何が大切なのかを考えました。講師は、当法人理事 大槻繁美です。

講師の話に耳を傾ける参加者

まずは1グループ20人ほどで輪になり、スタートの人から順番に片手ずつ机をたたくアイスブレイクを体験しました。
全員が自分の前に両手を出した状態。「トトトトトトトトトトトン!」とスムーズに進みました。次は隣の人と手を交差させ、手の順に叩きます。自分の順番を認識することが難しく、「トン…トン…トン…」と間があきます。「あなたの番ですよ」「私だった!」あちこちで声が上がります。隣の人を気にしたり、周りがうまくいくかと、最後まで見守ります。ゴールまで行き着くと、「おおー」とみんなで達成感を共有しました。

『チームって、こういうことなんだな』ストンと心に落ちるようなアイスブレイクでした。

 

「チーム力が発揮できないのはどんなとき?」
このテーマで意見交換が始まります。
3人1組となり、自分の体験談をもとに思いを伝えます。身振り手振りで話し、うなずきながら聞き、時に3人で「そうなのよ!」と意気投合。活発に意見交換が進みました。
グループで出た意見を全体で発表。主に出てきたのは、以下の3点でした。

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・情報共有ができていない
・遠慮してしまう
・意識がちがう

「わたしはこうしてほしい。でも、相手がしてくれない…」=あてがはずれた
でも、この「あて」って誰が決めたのでしょう。相手は「あて」を知っていますか?
自分の中にある思いは、必ずしも相手が同じように思っているとは限らない。自分がどう思っているか、どんなことを考えているかを表示することが大切です。

 

ここからチーム力の話に移ります。

チーム力のグラフ。親和力と課題達成の2つの要素で決まる。

「チーム力は、親和性と課題達成の二軸で成り立っています。仲良くするだけでは、チーム力は上がりません。共通の目標達成にむけ、時には激論を交わし、時には励まし合うことで上がっていくものです。立場は関係ありません。」

…口でいうのは簡単です。

大人になると、組織を意識するようになります。すなわち、自分の立場をわきまえます。
「私は補助だから」
「ここはあの人がやるべき」。
また、和に対する配慮もします。
「私が言ったら雰囲気が悪くなるかな」。
いつの間にか、目指す目標達成を見失ってしまいがち。

では、どうすればいいのでしょうか。
「私はこう思うんです」「こうしたいんです。」自分の思いや考えをメンバーにしっかり伝え、共有すること。すべて受け入れてもらうのは難しいが、まずは伝えて、自分の中の思いを知ってもらおう。そのうえで方針や具体策を決めていこう。思い通りにいかなくとも、腹を割って話し合うことで、互いを知り、理解し、承認し、信頼が芽生えます。

 

そして最後に、「引継ぎ」のアドバイス。

引継ぎは「何のために、なにをする」を伝えよう

講師がホワイトボードに書きながら説明します。聞きながら感じ取ったのは、「自分から発信することがチーム力につながる」ということ。自分で完結させず、誰かにアクションを起こそう、そう心に留めました。

チームには必ず自分以外の人=メンバーがいます。自分の内にもっているもの・考え・思いを、メンバーとお互いに理解しあい、目指すところへ「チーム力」を発揮してほしいと思います。

放課後キッズクラブ

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