とらえどころのないもの。
この冬の天気と子どもの心。
まだ2月だというのに日差しもやわらかい、春のようなある日。
キッズルームの外から、小気味よいリズムが響いてきました。
コンコン コンコン コンコンコン
音に誘われて廊下をのぞくと、けん玉に集中する二人の子。
その器用な手つきを眺めていたら、「見ないで~」と、走り去られてしまいました(!)
すごすごと部屋に戻ったわたしに、他のスタッフが耳打ちしてくれました。
「本当は見てほしいんだよ(笑)」
その言葉通り(?!)、少しすると再び小気味よいリズムが聞こえてきました。
けん玉を手に意気揚々と出ていくと、笑いながらまた去っていく二人。
出ては去られ、出ては去られ…
そんな追いかけっこを続けること数回。
突然、「見てもいいよ~」と声が掛かりました。 何がどうしたんでしょう???
せっかくの雄姿を写真に収めて良いか聞くと、意外にもあっさり了承してくれました。
見ることはあんなにしぶったのに、撮ることはすんなりO.K.だなんて、けん玉を操るように手玉にとられている気がします…
また気が変わらないうちにと、慌ててシャッターを切った写真がこちら↓。
ふと廊下の奥に目をやると、ステンドグラスのような切り絵作品が西日を受けて照り映えていました。
「きれいだね。」と話しかけると、「わたし、魚作ったんだよ。」とちょっと得意気な表情の女の子。
(きっと見てほしいんだよね?)
ようやく心をつかめた気がして、どの魚を作ったのか聞いてみたところ…
二人顔を見合わせてニヤニヤするばかり(!)
結局どれかを教えてくれることなく、二人はやっぱり、笑って走り去っていきました。
うーん… 子どもの心って難しい(苦笑)