おだやかな秋日和 ~親子カヌーキャンプの報告~
これまでのカヌーキャンプでは参加対象を子どもに限定してきましたが、家族みんなでゆったりと楽しめるキャンプがあってもよいのでは・・・ということで、今回は「家族」を対象に実施しました。
参加してくださった17家族それぞれ魅力的な方たちばかりで、思い返す度に温かい気持ちに浸れる素敵なキャンプになりました。
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先ずは、自己紹介も兼ねた簡単なレクリエーションゲームでキャンプの幕開けです。
実のところ、レクゲームをする機会のあまりない大人のみなさんに参加してもらえるかとても不安に思っていました。
いざやってみると、みなさん積極的に盛り上げてくださり、会場は和やかな空気に包まれました。
お蔭で私の不安な気持ちが、「楽しいキャンプになりそうだ」という期待に変わりました。
一番緊張していたのは私だったのかもしれません・・・。
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お昼を食べてすっかりリラックスした表情のみなさんが向かった先は、カヌー乗り場。
秋晴れの柔らかな日差しの中、カヌー体験は始まりました。
並走しながらゆったりとした時間を楽しむ家族、自由に漕ぎまわる子どもを見守るようにして漕ぐ家族、親子で競い合いながら進む家族・・・
静かな水面に、色々なご家族の姿が映し出されていました。
子どもたちだけのキャンプでは、不安そうな表情や羽目を外す機会をうかがうような表情を浮かべている子も時折見られますが、今回は家族が傍にいるという安心感からか、どの子の表情も穏やかなように見えました。
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軽く汗ばんだ身体をお風呂でさっぱりさせた後は、全員で夕食を作りました。
この日のメニューは、ご飯ケーキ(押し寿司のようにして固めた後野菜などで飾りつけしたご飯)と甘辛く煮た手羽元。
同じ時間を過してきたことや協力して食事を作る中で、参加者のみなさんには一体感が生まれた様子。
ご飯が上手に型から外される度に、大きな歓声が上がりました!
思いの外食べ応えのあるご飯ケーキに苦戦しながらも、みんなで美味しくいただきました。
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これまでのキャンプでは夜といえばナイトウォークでしたが、今回はカプラを使ったドミノ作りにも挑戦しました。
各人が爽快な最後の時を目指して、慎重に丁寧に板を積み上げていました。
時計の針が9時を回り活動終了時間になりました。 待ちに待った「ドミノ倒し」時間です。
小気味よい音を立てながら次々ときれいに崩れていくドミノ。その度に室内は歓声に包まれました。
こうして、達成感と心地よい疲労感をそれぞれ感じながら、参加者のみなさんは眠りに就きました。
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眠い目をこすりながら簡単な朝食を済ませると、箸をペンチや接着剤に持ち替えて2日目のプログラムに臨みました。
シーグラスを使ったクラフト体験です。
子どもたちはキャンドル台を、大人たちはペンダントを作りました。
細かい作業に四苦八苦するかと思いきや、みなさん意外にあっさりと作り終え、手持ち無沙汰な方もちらほら・・・
そこで、余裕のできた時間を利用して、全員でキャンドル台の点火式を行いました。
真っ暗な部屋で灯すキャンドルは、色とりどりのガラスを優しく照らし出し、キャンプの締めくくりに相応しい余情的な雰囲気を演出してくれました。
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この2日間、危険な場面もなく無事にキャンプを終えることができました。
きっと、家族に見守られている安心感が子どもたちにあったからだと思います。
心の安心が活動の安全を生む、改めてそう確認することのできたキャンプでした。