2019年度 第1回『オールクリーン野島ビーチ』報告
2019年7月20日に実施した、今年度最初の『オールクリーン野島ビーチ』は、
個人・家族・学校・企業など、108人の方たちにご参加いただきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうござました。
高校生や大学生の方たちが中心になって穴を掘り、
海岸の波打ち際に打ち上げれらた海藻(アオサ)を
埋めていただきました。
近隣の方々が日々ごみ片付けをしていただいているため、
ペットボトル・レジ袋などの大きなゴミは、いつもより少ない状態の海岸でした。
清掃はなし!?いえ、いえ。たっぷりプラスチックゴミはありました。
現在世界的に話題の、海洋汚染問題で取り上げられる、
プラスチック原料の「レジンペレット」の粒々と、
プラスチックが紫外線劣化で小さくなった「マイクロプラスチック」の粒々、
あまり知られてはいないませんが、下水処理場から流失した「下水処理材」の粒々。
これらのピンセットでしかとれそうにない粒々を
下の写真のように忍耐強く集めていただきました。
小さなプラスチックは普段はなかなか見えず、気がつかないもので、
ご参加いただいた方たちも、「こんなにあるんだ」と驚かれていました。
2050年には、このままだと魚の量よりも
プラスチックゴミの量の方が多くなってしまうという報道もあるほどです。
「野島海岸」には、そんな「世界の海の今」が、実感できます。
今回ご参加いただいた方たちが集めてくださったゴミのデータです。
次回の「オールクリーン野島ビーチ」は9月28日(土)です。
「オールクリーン野島ビーチってなんのために始まったの?」
野島海岸は横浜市で唯一埋め立てではない自然の砂浜です。
海岸線の長さは大潮時でたったの500メートル!
以前は開発による影響で、生き物の少ない汚れた海でした・・・。
この現状を変えるため、海を愛するボランティア市民団体「海をつくる会」が立ち上がり、
生物調査や海岸のゴミ拾い、アマモの移植といった活動を始めました。
※アマモ(甘藻)とは?
アマモが群生している場所は「アマモ場」「藻場(もば)」と呼ばれ、
水の流れを和らげたり、外敵から身を守る隠れ場所にもなり、
魚などの生き物の生息場所・産卵場所にもなることから「海のゆりかご」とも呼ばれます。
活動の甲斐もあり、今では移植したアマモが定着してきました。
アマモを住処とする個性豊かな面白い生き物たちが暮らしています。
暖かい季節には海岸に多くの人が訪れ、
潮干狩りや生き物観察などで野島の自然を楽しんでいます。
しかし、海浜清掃では毎回大量のゴミが漂着しており、
ガラスの破片や大きな流木、さらには注射器など
怪我をする危険のあるゴミが見つかることもあります。
オールクリーン野島ビーチは、生き物の生息環境を守るため、
海を楽しむ人たちの安全のために始まった活動なのです。
ぜひ、海の環境について考えるきっかけに
オールクリーン野島ビーチに参加してみてはいかがでしょうか?
お一人で、お友達と、ご家族で、職場や学校のお仲間と ・・・etc
ぜひご参加ください。