活動レポート野島青少年研修センター

  • 掲載日:2018年3月10日
  • 掲載者:nojima

【研修センター】食育教室を実施しました(アレルゲンフリー編)

食物アレルギーを引き起こす原因となる食材は多数ありますが、
その中でも代表的な 「卵」 「小麦」 「乳」 を使わずに料理をつくる、というテーマで、
小学生~中学生とその保護者を対象とした食育教室 『アレルゲンフリーごはん』 を
2月10日(土)に野島青少年研修センターで実施しました。

関東学院大学 材料・表面工学研究所の角田光淳先生を講師にお迎えし、
研究が進んでいるアレルギー対応食や材料加工の最先端についてのお話と、
実際に家庭でもできるアレルゲンフリー食づくりを行いました。

 

この日のメインディッシュは、「コロッケ」 でした。
普通にコロッケをつくると、衣に小麦粉・卵・パン粉を使うため、
今回のテーマである三大アレルゲン物質を全て含んでいます。
身近な料理ひとつ取っても、アレルギーを持っていると食べられないようです。
その課題、どうやって解決したのでしょうか…?

 

お話を聞いた後は、実際に調理実習です。
関東学院大学の学食を運営している 株式会社関学サービス の佐藤さん・布川さんの指導のもと、
上手な玉ねぎの切り方やジャガイモのきれいな剥き方といったプロの技を教えてもらいました。

 

   

給食でも定番メニューで、お弁当でもよく見かけるコロッケですが、
お家で一緒につくったことがある、という参加者は今回はいませんでした。
実際に一から手作りしていくのは、子どもたちにとっては新鮮だったかもしれません。
料理の下ごしらえは、思っているより手間がかかりますね。

 

   

材料を混ぜ合わせて成型したら、いよいよ揚げていきます。
普段の揚げ物なら、衣の色づき具合で揚げあがりの目安になりますが、
今回は 「最初からきつね色になっているもの」 を衣として用いたため、
完成を見極めるタイミングが難しい!
「あとどれくらい?」 「入れてすぐのと見比べてみよう」 など、
先生からだけでなく、参加者どうしでも声をかけ合いながらつくりました。

そして、完成品がこちら!

いわゆる普通のコロッケと見比べても、遜色ない出来栄えです。
特別な材料はなく、スーパーでいつでも買える食材を使っていますので、
思い立ったらすぐにつくることができます。

 

コロッケをつくっている間に、豆乳と大豆粉を使ったポタージュも出来上がりました。
ごはんと一緒に、いただきま~す。

 

~ アレルゲンフリーごはん 本日のメニュー ~

【御飯】 白米
【主菜】 アレルゲンフリーコロッケ
【汁物】 ポタージュスープ
【甘味】 アイスクリーム

 

 

昼食の後は、お楽しみのデザートタイム。
講師の角田先生が中心となって開発を進めている超微粉砕大豆粉 『ミラクルきなっこ k-1』 を用いて
乳製品を一切使わない、アイスクリームをつくります。
この教室ではアイスクリームの他、先ほど紹介したポタージュにも活用しました。

 

   

材料をカップに入れ、ドライアイスの入ったボールで冷やしていけば、
即席アイスクリームの完成です。
大豆粉を用いていますが、風味などには豆感がなく、一般的なアイスクリームと変わらない食べ応え!
フレーバーを自由に選べるようにしたところ、子どもたちには 「抹茶味」 が一番人気でした。
大人用には、ちょっと贅沢にラム酒を使用した 「ラムレーズン味」 を用意しました。

 

    

右側のつくり方が手順どおりですが、ちょっと豪快なつくり方も。
左側は、材料の入ったボウルに直接ドライアイスを入れています。
食べる時には気化していないドライアイスの残りを取り除くのが少し手間ですが、
放っておけば最後にはなくなりますので、大量につくるにはもってこいの裏ワザでした。

 

アレルギーをお持ちの方も、そうでない方もご参加いただいた今回の食育教室、
参加者のみなさまからは、「お肉が入らなくても満足なコロッケになりました
衣の代用品がおいしく、今まで試していなかったアイディアだった
コロッケがおいしかったのと、みんなと料理を作れたのが楽しかった
などといった感想をいただきました。

食べてもおいしく活動も楽しいという手作りコロッケ、
宿泊研修の夕食に、みなさまもいかがでしょうか。

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