ラストクリスマス ~親子クッキング教室 報告~
年末の慌ただしかった日々はまだ1ヶ月くらい前の出来事ですが、年が変わると、なんだか遠い昔のことのように感じられます。
そんな遠いようで遠くない12月に、ご家族で参加できる料理教室を実施しました。
クリスマス直前ということで、メニューはケーキを中心としたクリスマス料理。
参加した7組のご家族は忙しさをしばし忘れ、一足早いクリスマスの雰囲気に浸りました。
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講師を務めてくださったのは、『Kids’Factory』のみなさん。
料理づくりにとどまらず、野外活動や科学工作など、ワクワクするような体験を通じて子どもたちの成長をサポートしている方たちです。
「どのご家庭でも手軽に作れて、クリスマス気分を感じられる」メニュー、ということでお願いしたところ、オーブンを使わずに作れるケーキとクリスマスツリーを模したポテトサラダを考案してくださいました。
先ずはケーキの生地づくり。
生地に混ぜ込むサツマイモ・リンゴを細かく刻みます。
慣れない包丁づかいに力が入り過ぎ、強ばった手つきの子どもたち。
そこへ保護者が手を添え、手を切らないように優しく導いていきます。
お母さんやお父さんの手の温もりに安心したのか、子どもたちの手の緊張が和らぎ、まな板からリズミカルな音が刻まれ始めました。
切った具を生地に混ぜたら、炊飯器にセット。
あとは焼きあがるのを待つだけです。
ケーキが焼けるまでの間を利用して、今度はサラダをつくりました。
茹でたジャガイモをつぶし、ツリーの土台をこしらえます。
ブロッコリーの葉っぱや、型抜きしたニンジン・ミニトマトの飾りをつけたら完成!
色鮮やかなだけでなく、栄養も豊富なクリスマスツリーになりました。
ツリーの飾りつけが終わる頃、厨房になにやら甘い香り・・・ ケーキが焼き上がったようです。
ここからは仕上げの作業。
クリームをケーキに塗って、フルーツやチョコペンで思い思いのデコレーション。
この頃には、子どもたちも打ち解け、協力して作業を進めていました。
きれいにクリームがのらず悪戦苦闘したり、飾りつけのこだわりに試行錯誤したりと、子どもたちには最後まで妥協がありません。
子どもたちの満足げな表情が、ケーキ完成の合図。
参加した全員から、自然に拍手が起こりました。
講師が作ってくれたハッシュドビーフも加えて、最後はみんなで試食。
かなりのボリュームでお腹は満たされ過ぎなようでしたが、美味しさに、みんな心までも満たされた様子でした。
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参加したご家族から、『みんなで作って、食べて、美味しかったので、楽しかった』という感想を多くいただきました。
私は、「みんなで調理する楽しさ、みんなで食事する楽しさ、美味しいものを食べる楽しさ」、これらを伝えることが「食育」の基本と考えます。
現代では、家族と一緒に食事を作ったり、食べたりすることすらなかなか難しくなってきています。
今回の企画を通じて、大人の方はもちろん、子どもたちにも「家族(または大勢)で調理することや食卓を囲む楽しさ」を感じてもらえたことが、私にとってのクリスマスプレゼントになりました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!