【研修センター】職員向けに救急法講習会を実施しました。
今の時期の研修センターは、夏場の喧騒に比べると、穏やかな毎日が続いています。
こんな時こそ日々への備えということで、1月末に職員全員で救急法の講習を受けました。
今回受講したのは、メディック・ファースト・エイド(通称MFA)と呼ばれる救急法です。
このMFAは、救急医療先進国のアメリカで誕生した一般市民レベルの応急救護手当の訓練プログラムで、アメリカのみならず世界中の様々な公的機関や団体で取り入れられているプログラムだそうです。
プログラムは心肺蘇生法とAEDの使用法を中心に組まれており、人形を使った実技を交えながら進められました。
その他に、‘頭・首・背中のケガ’、‘顔のケガ’、‘やけど’、‘けいれん発作’など具体的な場面への対応についても、細かく学ぶことができました。
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今回の講習では、心肺蘇生やAED使用の知識・スキルを改めて身につけられたことはもちろんですが、次のようなことに気づけた点で有意義な機会になりました。
■緊急時に「助けよう」と決断することの大切さ。
傷病者に遭遇した際に、救助能力に不安を感じて手当てをためらってしまうケースもあるかと思います。
しかし、応急手当ては医療手当てではなく、医療の専門家などに引き継ぐまでの間のつなぎであり、責任を過剰に感じて何もしないくらいなら、行動してしまったほうがよいようです。
早く行動を起こせばその分だけ傷病者の救助率が上がり、場合によっては命を救うことにもつながります。
「今回学んだ知識やスキルは、助けになることはあっても、状態を悪化させることはない」、という講師の言葉に勇気づけられました。
■現場に近づく前に自分の安全を確保することの大切さ。
ケガなどの発生した現場は安全でない場合があり、手当てをすることで更なる事故に巻き込まれる、ウィルスに感染する等、被害を拡大させてしまうことも考えられます。
そのため、現場の状況を確認し、場合によっては現場に近づかないといった判断も必要のようです。
また状況を確認することは、一呼吸おいて自分の心を落ち着かせて行動することにもつながります。
■傷病者の不安を軽減してあげることの大切さ。
特に子どもの場合、子どもの高さに合わせて座る、落ち着いた自信のある様子で話すなど、元気づけ、勇気づけるようなコミュニケーションが必要なようです。
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研修センターでは、施設内を日々点検して「安全」にご利用いただけるよう努めるとともに、今回のような研修を実施することで、利用する方の「安心」にも配慮しています。利用する方が快適に過ごせるよう、これからも定期的にスキル向上を図っていきます。