【シンポジウム報告】高校生たちの自立を支援する~「高校内居場所カフェ」の運営から見た高校生たちの課題 ~
3月10日(金)、60人の参加者をお迎えして、よこはまユースシンポジウム「高校生たちの自立を支援する~高校内居場所カフェの運営から見た高校生たちの課題 ~」を開催しました。
第1部の活動報告①では、「神奈川県立田奈高等学校・ぴっかりカフェ」の運営者であります、 NPO法人パノラマ 理事長 石井 正宏さんに、「アウトリーチ支援としての校内居場所カフェについて」と題してお話いただきました。統計データや事例を織り交ぜながらのお話は、「カフェがなぜ必要か」、「あることによってどう変われるか」が、とても整理されていて、現状への理解が深まり、問題意識を持つことが出来ました。
活動報告②では「川崎市立川崎高校定時制・ぽちっとカフェ」の運営者であります、社会福祉法人青丘社・川崎市ふれあい館職員の鈴木 健さんに、「地域と連携しての高校内居場所カフェの運営」と題してお話いただきました。お話しの中心は、外国につながる子どもたちの多い地域での事例や課題を熱い思いで伝えてくれました。本日は、ふれあい館で毎日関わっている中学生の卒業式に出席されたそうで、お話しの途中、感極まる場面があり鈴木さんの温かいお人柄が伺えました。
休憩をはさみ、第2部のパネルディスカッションでは、コーディネーターとして、子どもの未来サポートオフィス代表 米田 佐知子さんも参加して、休憩時間に参加者の皆さんに書いていただいた質問にそれぞれ答える形で進行していき、あっという間の2時間半でした。
●● アンケートより ●●●
・実際に生きづらさを抱えている子どもたちと直面されている方の言葉は強い力を持っていますね。
・中学生などより若年世代にも居場所カフェが必要であることに気づかされた。
・ソーシャルキャピタルという考え方を知ることが出来た。
・石井さんは、引きこもり支援の予防という観点で、鈴木さんは児童館での経験から、それぞれ高校生の支援にたどりついたというのが興味深かった。
【担当】伊藤