「銀だこ」と「平安堂薬局」の共通点は?
「築地銀だこ関内店」と「平安堂薬局馬車道本店」は、ここ青少年育成センターをはさむ2本の通り、関内大通りと馬車道通りにあるお店です。「銀だこ」は、たこ焼きを買い求める人、立飲みで仲間とワイワイ楽しんでいる人でいつも賑わっていますね。一方、平安堂薬局は地域の薬局として頼もしい存在です。
さて、この2つのお店の共通点は何でしょうか?
平成23年3月11日に起きた東日本大震災から、もうすぐ5年になろうとしています。答えは、「東日本大震災」です。
たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を運営する(株)ホットランドは、震災が起こってまもなく、一時的な支援ではなく、「雇用や納税を通じて復興に貢献したい」ということで屋台村「ホット横丁」を宮城県石巻市に開設し、群馬県桐生市にある本社を東日本大震災での死者・行方不明者がもっとも多い被災自治体の石巻市に移転させました。
そのニュースを知ったとき、私はすぐに関内店にたこ焼きを買いに行き、ほんのささいな、ささいな協力(?)で、おいしくお腹を満たしました。
残念ながら、「ホット横丁」は現在はお客が大幅に減って閉店し、本社も東京に移りましたが、被災直後にキッチンカーでの温かい「たこ焼き」の炊き出しを始めるなど、長期的に被災地を支えていこうという強い思いは、どんなに被災者の方を力づけたことでしょう。
平安堂薬局は「NPO法人 薬剤師と地域薬局活動ネットワーク」を立ち上げ、社会貢献活動をしています。そのひとつとして、東日本大震災で被災された方への医薬品の提供、馬車道まつりでのマルシェバザールのワゴン・バザーの売り上げの寄付、被災地元の方々の自立支援などを行っています。
昨年の馬車道まつり、11月3日(火・祝)がちょうど出勤日だった私は、お昼休みにブラブラとバザールのワゴンを冷やかして歩いていました。そのとき、平安堂薬局の前で素敵な古着を見つけて声をかけてみると、関係者が洋服を寄付して、売り上げを東日本大震災の支援に寄付しているとのお話を伺いました。早速古着を購入したのは言うまでもありません。
このように、青少年育成センターの身近な場所で、社会貢献活動をしているお店があることを嬉しく思います。私の実家は阪神淡路大震災で被災しました。道路や建物は復旧しても、心が痛んでしまった父には、それからずっと辛い日々が続きました。月日の流れと共に、震災のこと、被災者の方々の心の痛みを忘れてしまうのではなく、ほんのささいなことでも何か復興につながることがあればお手伝いしたいと思っています。
職員:齋藤