道志小学校交流事業の報告③ ~寝ずに魅入った横浜港編~
丘を下るバスは、子どもたちのはしゃぐ声とともに進み、海へ向かいました。
柔らかな日差しに包まれて現れたのは、『大さん橋国際客船ターミナル』。
港町・横浜の玄関口です。
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変わった形の建物を不思議そうに眺めていた子どもたちでしたが、「横浜港振興協会」職員の方のご案内で、大さん橋の役割や特徴、成り立ちなどについて理解を深めたようでした。
ご厚意により(!)、通常は見ることのできない「CIQプラザ」(外国客船の入出港時に税関・出入国管理・検疫を行う施設)も、見学させていただきました。
職員用ブースを見つけ、駆け出す子どもたち。
イスに座って、気分はもうすっかり税関職員。
大人を相手に入念な審査(?)を済ませると、笑顔で乗降口へと送り出してくれました。
天気に恵まれたこの日、 デッキから眺めるベイブリッジは、青空にひときわ映えて、目にも鮮やか。
大型客船が入港していたこともあって、子どもたちのシャッターを切る手もせわしなく、歓声が空に海に広がりました。
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大さん橋から10分ほど歩き、到着したのは、山下公園内にある観光船乗船口。
ここから『マリーンシャトル』に乗り、横浜港を巡りました。
海の上から観る横浜の街は、遮るものもなく、すーっと見渡すことができ、地元の私たちにも魅力的に映りました。
子どもたちはといえば・・・
ビル群や工場をひとしきり撮り終えると、遠くすれ違う船に向かって、「おーい!おーい!」と声を張り上げ、手を振っていました。
声に気付いて手を振り返してくれる人の姿に、嬉しそうな表情を浮かべて、一層強く手を振る子どもたち。
誰もが経験したことのあるであろうその姿が微笑ましく、他のお客さんに迷惑とは解かっていながら、ついつい注意する言葉を飲み込んでしまいました。
はしゃぎ疲れた身体に船の揺れが心地よかったのか、クルーズも終わりに差し掛かる頃には、眠りに落ちる子もちらほら・・・
景色だけでなく、色々な情景を見ることのできる贅沢な時間でした。
子どもたちが大人になってからまた観るこの景色は、今日とは違った色に映ることでしょう。
<つづく>