活動レポート野島青少年研修センター

  • 掲載日:2019年2月15日
  • 掲載者:nojima

「みんな」と「てんでんこ」 ~防災キャンプ報告②~

起床の合図とともに2日目は始まりました。

寒さはしのげたようですが、「いつも通り眠れた」 「周りが気になってあまり眠れなかった」など、色々な声を子どもたちの顔は物語っています。

みんなで手早く寝場所を片付け、先ずはダンボールを使ったトイレづくりに取り組みました。

普段当たり前のように使っているトイレも、水の止まった災害時には用をなさない。

そのことに気づかされたためなのか、子どもたちは手を休めることなく一気にトイレを組み立てていきます。

完成すると、あちらこちらから「楽しい!」という声が (!)

単純に工作を楽しんでいただけだったのかもしれません・・・(笑)

 

ひとしきり頭と身体を動かすと、朝食の時間になりました。 前日と同じ要領で炊いたご飯を使ってのおにぎりづくりです。

炊きあがったご飯にわかめごはんの素を入れて、ビニール袋の上から握ります。

こうすることで手を汚さず、手が汚れないから水も使わなくて済むという、やはり被災時の知恵。

握りたてのおにぎりに温かいみそ汁を添えて、朝食ができあがりました!

夕食の時もそうでしたが、ご飯を食べる子どもたちは、ホッと一息吐くような安心したような、柔らかい笑顔を見せていました。

食事には、体力を養ったり回復させるだけでなく、心を落ち着かせる効果もあるようです。

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食事が終わるといよいよ最後の活動。

恒例の「防災かるた」づくりを行いました。

 

各自渾身の一句をしたためた後は、こちらも恒例の「かるた取り競争」です。

 

景品があると知るや子どもたちの目の色が変わり、動きもこの2日間で一番の俊敏さを見せます。

「この脚力があれば、津波が来ても高台まで一気に駆け上がれそうだなぁ」などとぼんやり思っているうちに、残りの札もあとわずか。

既に勝敗は決していましたが、札をめがけての子どもたちのダッシュは最後まで続きました。

 

お待ちかねの景品は、非常用のレトルトカレーと水。

キャンプを通じて水の貴重さを学んだはずでしたが、受け取る子どもたちの表情には一様に落胆の色が浮かんでいました…(笑)

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こうして2日間のキャンプは、あっという間に終わりました。

終了後のアンケートで、「一番思い出に残った場面」や「その時の気持ち」に続けて、「なぜそのような気持ちになったか」を子どもたちに記入してもらったところ、みんないっしょだったから’みんなで○○したから’と、「みんな=仲間」を意識した答えが多くみられました。

津波避難の標語として有名な、「津波てんでんこ」。

これは、津波から逃れる時は各自ばらばらに逃げろ、という意味です。

自助=自分の身は自分で守ることを説く「てんでんこ」は、ともすれば自己中心的な考え方と誤解されることもあり、今回のキャンプで子どもたちの回答に見られた「仲間に対する意識」とは相反する考え方のようにも思えます。

しかし「てんでんこ」の自助は、「緊急時に逃げる場所や助ける方法を、仲間内であらかじめ話し合って決めておくこと」を前提としており、「仲間への信頼」の上に成り立っていると言えます。

つまり、「みんな」との関係性があってこその、「てんでんこ」。

大切なことを子どもたちに気づかされたキャンプでした。

<了>

 

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