夏真っ只中の8月のある日、一服の涼を感じるため、50人程の子どもたちとシャボン玉で遊びました。
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…とは言え、木々もまばらな校庭は陽射しで覆われており、陰が溶けてしまったかのよう。
辛うじて見つけた日陰で始めたものの、熱中症になりはしないか、シャボン液が目に入りはしないかと、スタッフは気が気ではありませんでした。
大人たちの心配をよそに、子どもたちはいつもどおりのマイペースぶり。
大きなシャボン玉を作ろうとゆっくり動いてみたり・・・
液を道具にたっぷり染み込ませるために長いことじっとしていたり・・・
手についた液を更に塗りたくって手や腕をヌルヌルにしてはしゃいでみたり…。
その自由でのんびりとした様子に、スタッフの肩の力もすっかり抜けてしまいました。
シャボン玉は形も大きさも様々で、まさに十人十色。
それはまるで、作り手の姿を表しているかのようにも見えます。
ひときわ大きな円を描き、音が聞こえてきそうな勢いで割れたのは、発信力のあるあの子が作ったシャボン玉。
いつでも仲良しな二人は、シャボン玉もくっつきながら飛んでいきます。
控えめな子のシャボン玉は遠慮がちに、仲間のまわりを付かず離れずゆったりと漂っていました。
子どもたちの昂った気持ちと呼応するかのように舞い上がるシャボン玉。
はじけて消えたあとの空には、みんなの笑い合う声が広がっていました。
<了>