• 掲載日:2014年6月19日
  • 掲載者:shisetsu

「すごいだろ?」 「すごーい!!」

6月のある日、神奈川県立青少年センターの一室で、20数名の年代も様々な男女が輪になり、順番に右手を突き上げては、自分の得意なこと、自慢できることを、「○○○○、すごいだろ?」と大きな声で宣言していました。

そして、まわりのみんなは、「すごーい!!」と右手を上げて応じます。

 大人がふざけているのではありません。この光景は、5月から4回にわたって行われた、神奈川県立青少年センター主催、新転入の青少年行政関係職員対象研修「リードアップセミナー」でのひとコマなのです。

私も新人職員として参加し、青少年を支援する多くの仲間と出会い、アイスブレイク体験、グループワーク、講義やプレイパーク訪問などを通して沢山のことを学びました。

「すごいだろ?」「すごーい!!」は初対面の知らない物同士を近づけるアイスブレイクのひとつで、自分を見つめ直し、まわりのみんなに認められることで、自己肯定感が高まるという、青少年支援の現場ですぐに使える手法を体験的に学んでいたのです。

プレイパーク訪問では、鯛ヶ崎公園プレイパークに行きました。プレイパークの合言葉「ケガと弁当は自分持ち」という言葉は知っていましたが、竹林や梅林の中で秘密基地を作ったり、 危険だから入ってはいけないという場所に潜り込んだりという冒険遊び場を見学できたのは貴重な経験でした。本当は、ベーゴマやたき火でのべっこう飴つくりなど自分が夢中になって遊んでいたのですが…。

プレイパーク

 「遊びは限界を超えること」というプレイパーク管理運営委員会の方の言葉に深く共感しました。子どもたちは、何が危険かを身をもって習得していく。それが生きる力につながっていくのです。

プレイパーク

 火をおこして料理をする、竹やぐらに登る、木と木の間を渡してあるロープで遊ぶなどの日常では体験できない、危険だからやめなさいと言われるような遊びができるのも、遠くから温かく見守っている大人がいるからです。

時間を忘れて夢中で遊ぶ体験を多くの子どもたちにしてほしいと願うと同時に、さまざまな人のつながりのなかで成長していく子どもたちを見て、私たちの仕事は未来をつくっていく仕事だと改めて強く感じたプレイパーク訪問でした。

4回の研修を通じてできた青少年支援に携わる仲間とのネットワークを大切に、青少年育成センターの職員、コーディネーターと共に、楽しく前向きに業務に取組んでいきたいと思います。

一つでも「すごいだろ?」と言えることを増やし、みんなに「すごーい!!」と言ってもらえるように。

                              職員:齋藤 和子

 

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