スタッフブログ「声掛け」
坂と階段の多い街に越してきて5ヵ月が経ちました。
電動ではない自転車での買い出しは、小さな前籠に曲芸のように荷物を載せて、ぶら下げて、
ヨロヨロと漕いだり、ヒーヒーと歩いたりしています。
ある日も大荷物で最大の難関坂を上っていると、坂の途中の中学校から帰る幾人かの女子中学生たちが
前方を歩き始めました。こちらはどうせ坂道をゆっくりと上るのだから、黙って後をついて行きました。
雨が降り始めたとき、集団から少し離れて私のすぐ前にいた女の子が「○○ちゃん……」とだけ、何度か
小さな声で前方のお友達に声を掛けました。振り向いたお友だちは私に気づき、みんな私に道を開けてくれた
ため、「すみません」と急ぎ通りながら、声を出してくれた女の子に「ありがとう」と小さな声で伝えました。
またある日、坂を下り始める入口で私と同年代の女性たちと一緒になりました。自転車の私が躊躇する間もなくひとりの女性が「すみません。大丈夫ですか?」と私に、「自転車通りまーす!」と前方へ声を掛けて下さったのです。坂を下りきるまで50数人はいらしたと思います。
輪唱のように次々と「自転車通りまーす!」と共に道を開けてくださる皆さんも私も少し笑いながら、
「申し訳ありません!有難うございます!」と通していただきました。
育成センターにいらっしゃる方々へお声を掛けるとき、一呼吸置いて、
坂道で受けたような相手を思う声掛けができるようになりたく思います。 新入りCo.白井