【スタッフブログ】横浜市内の国宝
横浜市内には重要無形・有形文化財が数多くあるが、
国宝は2つ、いずれも金沢文庫にある。
金沢文庫は、北条実時によって設けられた武家文庫である。
実時は、鎌倉から離れた武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(横浜市金沢区金沢町)に別邸を持ち(1258年頃)
のちに別邸に阿弥陀堂を建て称名寺と称し、
境内に文庫を設置して蔵書をここに移した。
「称名寺聖教」と「金沢文庫文書」が一括して国宝に指定されたのは、昨年の8月だった。
約2万点余りの膨大な文字資料が中心。
50年前に指定されたのは、
北条氏の4人の当主の肖像画(実時、顕時、貞時、貞将)が国宝となっている。
関東大震災では倒壊したが、
この称名寺が手放した土地に別荘を構えていた大橋新太郎に援助を依頼したところ
「県が経営し永久に維持する」ことを条件に建設費の半額を寄付。
1930年に県立金沢文庫が発足した。
約800年に及ぶ歴史と大乱・戦国・戦争・震災などを乗り越えてきた
貴重な財産を考えると一見の価値ありといえます。
ぜひ一度ご覧になってはいかがですか。
ひととき「いにしえの文化」に浸ってみませんか。
永野Co