【講座報告】特別編-2(9/3) 地域の活動するポイント
特別編-2「地域に密着した活動のポイント」を9月3日(木)13:00~14:00に行いました!
今回は、昼間の見学であること、また、定員を少人数にしたことからアットホームな雰囲気での研修となりました。
住宅街の一角にある空き家を活用した多世代交流サロンが「ばあばの家あさだ」です。
さて、「ばあばの家あさだ」のメンバーには活動地域に住んでいる方がいらっしゃいますが、どのような工夫をして、活動をしてきたのかポイントは何だったのか、“一軒の家で活動する実践”についてお話を聞き、ポイントを見つけていきました。
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◆お話いただいたのは、お二人
早川さんと中島さん
◆内容(一部紹介)
- 活動のはじまり
「ばあばの家あさだ」は、住人だった浅田さんが引っ越す際の「空き家になる自分の住んでいた家を地域のために使ってほしい」という申し出からスタートしました。
2010年「つどいの家あさだ」として高齢者のティーサロンを週2回でスタート。
半年後に「ばあばの家あさだ」へ改称。
活動を通して、親子の集まる場所が、地域の中で必要なことが見えてきた。
2012年に横浜市の補助事業である“親と子のつどいの広場”に手を上げ、「ぐらんまのいえ」を受託。
2013年、「神奈川県公共の場づくりモデル事業」として「若者の居場所兼仕事起こしプロジェクト」に参加し、「ワーカーズ・コレクティブ(W.Co)はっぴいさん※1」設立
※1 NPO法人ワーカーズ・コレクティブ協会、横浜市こども青少年局、東京大学本田由紀教授の協力のもとで立ち上げた「若者版ワーカーズ・コレクティブ」。
そのため、現在はひとつの家に3つの事業が展開している!
*ばあばの家あさだ(多世代交流サロン):月~金 10:00~15:00
「ここに来れば誰かに会える。ここがあれば安心できる」
*ぐらんまいえ(横浜市補助事業 親と子の広場):火~木 10:00~15:00
*はっぴいさん:不定期
- 地域の人との関わりや課題など
住宅街の中にある一軒屋のため、“買い物の帰りに寄った”など、何かのついでにふらっと来る人がいない。また、活動を始めてみると近隣の方からいろいろな意見をいただいた。
玄関前での水浴びや防音設備が付いていないことについては、日常的に子どもの声がにぎわう地域でないこともあり、二重窓にするなど対応した。
近隣の方からの目というのは、不透明な活動へは、不審な目になる。そのため、ここで“ばあばの家”と“ぐらんまのいえ”の活動を行っていることを地域の人へ知ってもらえるように発信をしてきた。
最初の頃は、無料だったが、自治会館も普段親子に開放しており、利用する時に50円の利用料が掛かるということで、ぐらんまのいえでも200円を貰うことになった。始めてみないとわからない事はたくさんある。それでも工夫しながら、地域のいろいろな人を誘って活動している。
(中島さんが)近くに住んでいるため、自治会の役員が回ってき時はさまざまなところで活動のお知らせをしたり、商店街のお祭りに参加して、直接「ぜひ来てね」と声をかけたりして、「ばあばの家あさだ」と「ぐらんまのいえ」の活動について認識を広めていった。
「~のためにわたしがやる」 → 「わたしも○○して楽しむ!」
◆質疑応答
Q.広報はどのように?
Ans.口コミが多かった。HPも活用しながら、活動について発信してきた。
浅田さんご自身が、地域のキーパーソンだったので、横のつながりもあり、活動を知ってもらうと来てもらえた。
外観からもわかるようにレイアウトを施すなどできることは取り組んでいる。
◆参加者のアンケートから
・小さなつながりを長く生かして活動を高めていることに感心しました。ありがとうございました。
・“自由に参加できる”をモットーにしている。けれども人生の経験を伝えている。
今回の話には出ませんでしたが、 ご近所への配慮は、活動者も近隣の方も気持ちよく過ごすためにはとっても大切なことです。打ち合わせで二重窓の話を聞いた時に、「人それぞれ、ご事情もある」と中島さんの言葉が、わたしはとても印象に残りました。人のために活動するというのは、素敵なことです。そのすてきな活動を近所の方に理解していただく際に「この場所で活動させてもらっている」という考え方は、一つのポイントとなるのではないかと思いました。
「連続講座:中高生との向き合い方~受入れ?排除?地域の大人ができること~」は、まだまだ続きます!
次回は、9月10日(木)18:30~20:00 「中高生との関わり 葛藤と困難」。
少しでも関心を持ってくださいましたら、当センターまでお電話ください(664-6451)。
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