23年度第3回「よこはまの青少年の体験活動に関わる懇話会」報告【育成センター】
11月30日に、今年度3回目の「よこはまの青少年の体験活動に関わる懇話会」(以下、懇話会)を開催しました。
今年度の取り組みについては、「懇話会に参加する各団体の青少年を対象とした体験活動に、懇話会メンバーが参加し、実際に活動を見学・体験しながら各団体の特色ある活動を学びあう。それにより、団体相互の関係性を深めていく」ことに、前回の会議で決まりました。
今会議では、体験活動への参加報告とそれに対する意見交換を行いました。
今回報告のあった体験活動は、次の五つの活動です。
①オールクリーン野島ビーチ(主催 海をつくる会)
活動の様子)
- 横浜唯一の自然海岸である野島海岸を守るために、砂浜に打ち上げられたゴミを拾いました。大人は熱心にゴミを拾い、子どももゴミ拾いときどき砂遊び(笑)・・・という具合に、それぞれのペースで活動していました。
意見や感想)
- 特別な技術などは必要としないので、ボランティア体験を始める手掛かりとして最適な活動だと思う。
- 幅広い年齢層の方が参加できる活動なので、異世代間交流を図れるようにするとよりよい体験機会になると思う。
②本部訓練(主催 横浜海洋少年団)
活動の様子)
- カッターボートの訓練では、中学生や高校生の団員が中心になり、声を掛け合いながら大岡川の河口を往復しました。私も初めて知りましたが、カッターボートは基本的に立って漕ぎます。腰掛けのようなもの設置されていますが、腰掛けではなく、膝の裏を当てて踏ん張るためのものだそうです。力強く漕ぐ姿やきびきびと指示を出す姿が凛々しかったです。
- 年少の団員は、手旗信号や隊列の訓練。「回れ右!」のやり方や手旗の動きについて、子ども同士で教えあっていて微笑ましくも頼もしい光景でした。私も手旗訓練を体験しましたが、手足を伸ばした姿勢での静止は思った以上にキツイです・・・(汗)
意見や感想)
- 通信手段の発達によって、最近ではあまり手旗訓練を実施していなかったが、災害時には有効な通信手段だと思うので、合同で訓練を実施してみたい。
- 手旗や隊列の訓練は、通信手段の訓練としてだけでなく、子どもたちの注意力や団体行動意識を育むのにもよい活動だと思う。
③よこはま大相撲と特産品展(主催 ヨコハマ未来地図づくり100人委員会)
活動の様子)
- 「わんぱく相撲大会」が行われ、‘横綱 白鵬’の目の前で(!)子どもたちが相撲をとりました。普段から相撲に親しんでいる子もそうでない子もいましたが、「白鵬にみてもらえる!」ということもモチベーションのプラスに働いたようで、熱戦を繰り広げていました。
意見や感想)
- かつては子どもたちの遊びの中に相撲をとる姿を目にしたが、最近ではあまり見かけなくなった。相撲大会を今回限りのものとせず、子どもたちに相撲を根付かせるきっかけとなるよう、今後も取り組みを続けてほしい。
- 白鵬という、その道のプロに見てもらったことは、子どもたちにとって貴重な体験になったと思う。
④BSアックスラリー(主催 ボーイスカウト横浜市連合会(横浜地区、横浜中央地区、横浜南央地区、横浜みなと地区))
活動の様子)
- 5,6人を一組とした班に分かれ、各ポイントで、木で梯子を作るなどの野営技術や救急法、計測等の課題にチャレンジしながら、10kmのコースを歩きました。10km歩くのは大人でも疲れてしまいますが、子どもたちは歩くだけでなく課題をこなしながらも、最後まで活き活きとした表情で活動していました。特に、女の子のスカウトが男の子のスカウトにテキパキ指示を与えながら、班を動かしていた姿が印象的でした。
意見や感想)
- 現在では、ナタで木を切ったり、マッチで火を点けたりといった経験をしたことのない子どもも多いので、貴重な体験だと思う。
- 刃物を使って木を加工したりといった活動は、指導者の数が少ないこともあって現在あまり行っていないが、自分たちの団体でも行いたい。
⑤子どもと大人の読み聞かせパーティーin横浜(主催 横浜市子ども会連絡協議会)
活動の様子)
- プロによる、ペープサート(絵を描いた紙に棒をつけて動かす紙人形劇)、パネルシアター(大きな布に絵を貼ったり外したりしながら展開する劇)、紙芝居等の実演と指導がありました。聴き手の反応に合わせながら繰り広げられる演者の巧みな話芸に、子どもたちはすっかり引き込まれ、お話の世界に連れていかれてしまったかのようでした。
意見や感想)
- 指導の場面で講師の方たちは、褒めて長所を引き出すような手法を採っており、子育ての参考にもなった。
- 今回子どもの参加が多くはなかったが、心を育てる上で効果的な取り組みなので、来年以降も是非実施してほしい。
意見交換の場では、活動内容・目的についての他、指導方法や参加した子どもの様子についても質問が及び、他団体の活動の様子を詳しく聞くことのできる貴重な機会になりました。
・・・・・・会議の様子はこちら・・・・・・
私自身初めて知ることばかりで、時間内では収まらないほどお聞ききしたいお話がありました。今後もお話をうかがいながらお互いの理解を図り、参加団体同士でどのように連携できるのか模索していきます。