【育成スタッフブログ】「若者離れ」と言うけれど・・・。
最近、電通若者研究部 編の「若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術」という書籍を手に取ってみました。
「若者の車離れ」「若者の読書離れ」「若者の結婚離れ」・・・。などなど、メディアで“若者の○○離れ”という言葉を見聞きすることが多々ありますが、40代前半の私は若者世代を卒業して間もないせいか、それほど○○離れということを実感していません。
しかし、世の中では「シェアカーや新設マイカーローン」「読書推進」「婚活」なんていう動きも活発なのを見ればそうなのかもしれないと思うところもあります。
「若者離れ」の本には、決して若者が自ら離れていったわけではないことが書かれていました。
実際に日本の人口はピラミッド型から逆ピラミッド型に変化しており、若者の「量の影響力」が減少し、若者に対するサービスや商品、社会の仕組みが減少しており、離れていっているのは大人側だと言えるだろうとのことでした。
ん~、確かに言われてみれば・・・。また、本書では若者の量は減ってきてはいるが、若者はSNSやネットといった情報網を使いこなし、大人に比べて断然多くの情報を手にしているとのことでした。また、その情報量やグローバルな繋がりを活かした「前提打破力」を備えているとのこと。
これからの日本は超高齢化社会、情報革命、グローバリゼーション、テクノロジーの爆発的進歩など、世界のどの国も体験したことのない未知なる世界に突入していくため、そういった若者の「情報量」や「前提打破力」は大変重要になっていくだろうとも書かれていました。
私もこの本に書かれているように、若者の未知なる価値観や行動を異質なものと断じるのではなく、対話を通して理解を深め、その違いを認め若者の「質の影響力」を社会に活かせたら、これからの社会はもっと面白くなるのではないかと思いました。
また、社会のことだけでなく、もっと身近にある私の会社、よこはまユースにおいても若者の考えや行動に寄り添い、価値観のズレを楽しみながら若手職員と向き合いたいと思うこの頃。
みなさんも是非、電通若者研究部 編の「若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術」を手に取ってみてください。新しい視点を得られる一冊になると思います。
育成センターの“ユースライブラリー”にも所蔵してあります!