道志小学校交流事業の報告④ ~夜の元町・中華街編~
陸に上がった子どもたちは、人ごみの中へと進んでいきました。
向かった先は中華街。
しばらくすると、目の前に極彩色の世界が広がりました。
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ここで、お待ちかねの「自由行動時間」。
お土産を買う最大のチャンスとあって、集合時間や場所等の説明をする間も、何となく落ち着かない様子の子どもたち。
話しが終わるや否やグループに分かれ、気になるお店へと足早に去っていきました。
「限られた時間の中、1軒でも多くの店を回って最良の品を手にしたい」という思いと「見慣れない品の数々を目の前にして、なかなかその場を離れられない」身体との葛藤。
手に入れたい品々を予算内にどう収めたらよいかの苦悩。
どの店に行くかを巡るグループ内の亀裂、そして見つけた素敵な品の情報を共有することで生まれる和解・・・
『はじめてのおつかい』ではないでしょうが、大人が介在しないことで、数々のドラマ(?)が生まれていました。
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買い物を無事に済ませ、夕飯でお腹を満たすと、街は夜の装いに変わっていました。
ネオンサインを背に次に目指したのは、横浜のシンボル『マリンタワー』。
暗がりに浮かび輝くタワーは、眼前に迫力をもって現れ、それとともに子どもたちからは「おーっ!」という歓声があがりました。
中に入ると、今度は迫力ある壁画のお出迎え。
横浜港の今昔を描いたタイル壁画で、「裸の大将」で有名な山下清画伯の絵を基に制作されたものだそうです。
絵の大きさもさることながら、使用されたタイルの数、約25万個(!)との解説に、またしても子どもたちから歓声があがりました。
展望フロアは、少し大人の雰囲気。
眼下に広がる昼間とは違う街の様子やフロアを包む静寂に、子どもたちの話し声も心なしか抑え気味。
吸い込まれるかのように街の灯りを見つめる男の子たち。
夜景を眺めに訪れた恋人たちを見て、何やら内緒話をする女の子たち。
そんな子どもたちの色々な表情が、夜景の上に重なって映し出されていました。
大人の世界にちょっとふれた子どもたちでしたが、まだまだ「大人」に修まる気はないようで、地上に降りれば、笑い合ったり、じゃれ合ったり、これまでと変わらない無邪気な姿を見せていました。
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見学ツアーも、マリンタワーで1日目は終了。
宿泊地である「野島青少年研修センター」で、2日目の朝を迎えました。
<つづく>