• 掲載日:2020年8月8日
  • 掲載者:shisetsu

【育成スタッフブログ】新型ウィルス感染流行の禍中に負けない地域の思いに支えられて

5月からお弁当の販売を始めたと言う、南区の子ども食堂の話しを聞き、実際に子どもたちの近況がどんなふうか、活動日を訪ね、その様子を見学させて頂きました。

 

公共施設などの部屋を借りて活動している子ども食堂の多くは、新型ウィルス感染防止のために活動の停止が続いています。(6月30日現在)

 

地域の担い手の人たちも自粛の最中に、困窮している家庭もあるようだなど人伝に聞いては、焦燥する日を幾日も重ねたということです。しかし、ケアプラザ※の職員とその子ども食堂のメンバーでどうしたら、少しでも困っている子どもに寄り添えることが出来るのか、今できる最善のことを考え、検討したのだそうです。

 

(※ケアプラザとは  市民の誰もが住み慣れた地域で健康で安心して暮らすことができるように、地域の福祉活動、保健活動等の振興を図るとともに、福祉サービス、保健サービス等を身近な場所で総合的に提供する施設です。)

 

その結果、地域にあるお店に呼びかけ、趣旨に賛同し、お弁当を提供してくれる処を、自分たちの足を使って探し、ようやく3件のお店が協力してくださったと言うことです。

 

お弁当の配付は、子どもが優先で、1食200円。引換券を受付テントで購入して、その券とお弁当を引き換えるものです。お弁当の数に余裕がある日は一緒に保護者も買えることもあります。

 

毎回自分たちの手でお弁当を取りに行き、安全な受け渡しができるよう設えを整え、テント等の設置、片付け、会計の処理など、すべてを自分たちの手で行うことは容易なことではないと思います。

活動は、担い手の数もある程度必要になりますし、町内会や子ども会、近隣の施設、地区社協や主任児童委員など多くの人の協力があって地域一帯が繋がり合い、情報を共有し合い、活動が支えられています。

町内会長さんがテントや机とイスを貸してくださっていたり、近隣施設の職員がテントを張る力仕事を手伝ってくれたり、地域住民が販売場所として軒先の駐車場を提供してくれたり、本当に様々な地域の人たちの温かい繋がりを感じました。それを地元の情報誌が取材で取り上げると、また拍車がかかるなど、上手に循環していました。

 

子どもたちにとっても、子ども会や主任児童委員が関わっていることで、知らない大人ばかりではなくなり、誰々ちゃんのお母さんがいる安心感があり、そこを通して、見知らない地域の大人と交流が生まれます。回を重ねるに連れて常連となり、子どもたちと地域の大人との絆になっています。

学校から帰ってくる子どもたちを「お帰り!」、「おかえりなさい!」と声掛けして迎え、もじもじと、あいさつを返すことなく無言で通り過ぎる子も多いですが、「今日のお弁当は何?」、「おーー!今日のは、好きなおかずだ!」と楽しみに、カバンを家において、一目散にお弁当を買う列に並びにくる子もいます。

 

コロナ禍で人との繋がりが希薄になりがちと言われていますが、少しでも、あいさつを交わす、また、返事が返ってこなくても、声をかけ、見守っていることを伝えるのがとても大切なのではないかと、活動を見て感じました。

また、活動の立ち上げから準備、それを理解して協力する町の懐の深さや温かさ、何よりも実際の活動を行う担い手さんが足を使い、一つ一つ手作りで安全面にも配慮し、梅雨の雨にも、夏の暑さにも負けない努力と情熱を注ぐ姿に頭が下がりました。

 

8月にも活動が行われます。夏休みの子どもたちの食を支えています。この活動が子どもたちの心とお腹を満たしますようにと願います。

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